🗓 2021年02月26日

先般の米国大統領選でトランプに投票した共和党員にアンケートを実施したところ、45%の人々がもしトランプが新しい政党を立ち上げたら、共和党を離脱して新政党に移るという結果が出た。先般の上院の弾劾裁判で否決になった理由がここにある。共和党の造反者はわずか7名である。弾劾可決の為には3分の2の賛成が必要であり、17名の造反者が必要だった。有罪57票、無罪43票で、共和党から7人のみが有罪に回り無罪放免となった。共和党の造反者になれば、選挙区でトランプ支持者にそっぽを向かれ自身の当選もおぼつかなくなる。また共和党の分裂にもつながる。どうしても造反できない理由が共和党にあったのだ。私の本音では4年後の大統領選にトランプはいらない。
 トランプを私が評価するのは、メキシコの壁にしろ公約を守ろうとしたことだ。日本の政治家に公約を尊重する風潮はない。
 トランプを異端児とする考えは、二酸化炭素低減の世界的合意であるパリ協定をないがしろにしたことだろう。自国第一主義に徹するあまりTPPも離脱するなど迷走ぶりが目立った。
 後任のバイデン大統領が大人の対応をしているので、米国が何かと軌道修正をしてくることを願っている。特にストップ温暖化は待ったなしである。

(文責:岩澤信千代)