🗓 2021年09月06日
軍師としては優秀だった菅首相はいいことをした。自民党総裁選出馬を辞退したことにより、日経平均は大幅に上昇した。今9時前で9月6日の市場はこれからだが全銘柄に買い物が入っている。中途半端だったアベノミクスより短期的には株価を上げている。菅首相を衆院選挙の顔として実施すれば、自民党は50以上議席を減らす大敗の結末が予想された。消去法で野党が勝利し、政治が混迷するのを嫌うのが株価である。菅の退任で新しい選挙の顔が決まれば、まあまあ落ち着くところに落ち着くだろうと思うのが投資家心理である。
もう一つ菅首相を評価したいことがある。オリパの開催である。コロナ禍のもと、大多数の国民が反対あるいは延期論に傾いた。しかし菅首相は一貫してぶれなかった。アスリートの歓喜の涙をテレビで見るたびに感動をする。何が食べたいかと聞かれ「焼肉」「唐揚げ」とか選手が答える。減量のためなど食事制限をし、表彰台を目指してきたアスリートの正直な答えを聞くたびに胸が熱くなる。残念ながら無観客となってしまったが、多くのドラマを我々はテレビ観戦をすることができた。オリパテニスの国枝選手の3連覇と世界ランキング一位で金メダル確実と言われたバトミントンの桃田選手の敗退。どちらかというと、菅首相は桃田選手に近かったのかもしれない。私にはわからないが、何かが足りなかったのだ。
(文責:岩澤信千代)