🗓 2022年03月15日

ロシアの中央銀行が持つ資産の過半数は西側諸国によって凍結されている。ドル建てのロシア国債についてドルが調達できなければルーブルで返すと言っている。誰も暴落し続けているルーブルをもらっても何の役にも立たぬ。3月16日に137億円の利払いがある。1か月の猶予があるので格付け会社がデフォルトを宣言するのは4月16日だ。専門家は6月は破綻説を唱えていたが1か月後にXデーはやってくるかもしれない。

米側発表では7時間かけた米中会談で中国はロシアに軍事・経済援助しそうだという。もし中国がロシアを援助すれば米国などの民主国家連合は制裁を発動するだろう。しかし、中国には元決済のSWIFTのようなものがあり、中国から輸入したい国は元を調達して決済するようになる。ドル決済のSWIFTの効果は期待できないし。元が国際通貨として飛躍する恐れもある。

ロシアのウクライナ西部攻撃はポーランド領を誤爆するやもしれぬ。その時はNATOが参戦する。第3次世界大戦は人類滅亡の道だ。そこには誰も勝者がいない。

よしんば日本の国土が残って国民が残ったとしても、食料自給率の低い日本は食料さえも事欠くようになる。米以外はほとんど海外からの輸入であるからだ。小麦も大豆も蕎麦粉も自給率は極めて低い。

ロシア政府系テレビ「第1チャンネル」の生放送中、キャスターが話してる画面の後ろに「戦争反対」のプラカードを掲げた女性ディレクタ―の姿が映し出された。女性の名はマリーナ・オブシャコアさんという。父がウクライナ人で母がロシア人だとの事である。「プロパガンダを信じないで。」「あなたは騙されている。」と「NOWAR]の下に書かれている。大変勇気のある行動である。新しく法律ができ施行された「軍の信用を傷つける活動の罪」により警察に拘束された。量刑(禁固15年以下と判明)はわからないが銃殺刑も覚悟した勇気ある行為である。

シリアからロシアの徴兵に応じたシリア民兵が続々ロシア入りしているという。給料は1か月1000ユーロ(13万円)だという。死亡保障がついているという。生活が苦しいので安月給でも雇われるようだ。傭兵登録者が4万人以上にのぼるという。

デフォルト説が根強いロシアが死亡補償金を支払えるとは思えない。安月給の為に何の罪もないウクライナ国民を殺すのか?それも生物兵器なんぞを使って。

ロシアから頭脳の流出が止まらない。彼らを含め20万人以上は国外脱出したという。彼らの思考は「我々が出来ることは、技術とお金をもって国外に出ることだ。」

追加:その後の報道でオブシャコアさんが裁判所で3万円の罰金の判決を受け、裁判所から出てくる姿が映し出された。迎えた国民から「よくやった。」の掛け声があった。身柄を拘束されてないのでほっとしたが、生放送中の乱入の処分はこれからだという。裁判官の良心を信じるしかない。

(文責:岩澤信千代)