🗓 2023年08月11日

次期衆院選比例代表の投票先を尋ねたところ、最も多かったのは自民党の26.4%(前月比2.5ポイント減)だった。日本維新の会が10.5%(同0.5ポイント減)で2位。立憲民主党の6.0%(同0.1ポイント増)を2カ月連続で上回った。以下、公明党4.9%(同0.2ポイント減)、国民民主党2.5%(同1.0ポイント増)、れいわ新選組2.3%(同0.5ポイント減)、共産党2.0%(同0.2ポイント減)、参政党1.2%(同0.2ポイント減)、社民党0.8%(同0.4ポイント増)、政治家女子48党0.2%(同0.1ポイント増)の順。

時事通信の世論調査である。

今衆院選が行われれば、この結果の議員構成になるだろう。公明・共産の零落傾向は世の流れの内だろう。立憲の凋落も顕著だ。リーダーに人間的魅力が感じられない。田中角栄のような泥臭さがない。

新潟の田中角栄記念館をお訪れたことがあるが、そこに展示された田中角栄の墨筆には雄渾さが感じられた、。文章の中味も低学歴といううが論語の文章だったりして、素養の高さが窺がわれるものだ。

最近吉田茂を取り扱った本を読んでいるが、サンフランシスコ講和条約や自衛隊設立など米国との交渉過程は鬼気迫るものである。白洲次郎という怖いもの知らずの側近にも大いに助けられた。

幼くして莫大な資産を養父から受け継ぎ、外務省には馬で通った。先輩官僚を眼下に見ながら通勤した。敗戦国の首相ながら高級葉巻を愛用しつつづけた。リーダーには国民を引き付ける何かが必要である。

(文責:岩澤信千代)