🗓 2024年12月24日

 福島県喜多方市の山あいの住宅で23日夜、帰宅した住民が茶の間のこたつに体長約90センチのクマが頭を入れているのを見つけた。(毎日新聞)

人里に侵入したクマの捕獲後の対応を巡っては、自治体によって殺処分と放獣で対応が分かれる。(産経新聞)

 喜多方は会津若松の隣の市である。年初会津若松でも老舗羊羹屋の倉庫で冬眠していたのではという話もあった。今、会津は雪である。本来ならばドングリをいっぱい食べてクマは冬眠に入る時期である。こたつに入り暖を取っていたとは。行政の判断で山に返したというが人里のぬくもりを知ったクマが再び現れるかもしれない。

 私の友人が鳥獣捕獲の会社を経営している。行政のところへ同行したこともあるが動きは鈍い。役所の許可を待っていては、当該害獣は逃げてしまう。大手農業法人の経営者とイノシシが通った田んぼの稲が一直線に倒れているのを見たことがある。イノシシのにおいが稲穂に残りにおいが消えないという。

 獣と共存、これは難しい問題だ。鳥獣対策課の職員はストレスがたまり、役所の担当職員の離職率も高いと聞く。殺生とうら合わせなので、ストレスがたまるようだ。作物の被害額もバカにならないが早期解決できる代物ではない。昔は会津は雪が多く足の短いイノシシはいなかったらしい。温暖化で降雪量が減ったため雪を超えて会津まで繁殖したらしい。かつてキョンも千葉県あたりで大騒ぎしていたが福島県でもいわき市くらいまで進出しているらしい。

浪江町は次世代の水素エレルギーの基地と期待されているが、福島県の鳥獣被害は何処まで続くやら。原発後周辺地域ではイノシシが増加しているという。イノシシは豚熱で減ったという話も聞くが、どうなっていることやら。鳥獣被害については大谷しょうへいや安倍派裏金ほど関心を国民は持たない。

(文責:岩澤信千代)