🗓 2025年03月13日

自民党の西田昌司参院議員は12日、参院議員総会で「もう一度、総裁選をして新たなリーダーを選び直さないといけない」と述べ、新年度予算成立後の総裁交代を訴えた。党内では参院選への危機感から、石破茂首相への不満が高まっており、こうした言動が「石破降ろし」に発展するか、注目が集まる。(朝日新聞)

 トランプ米大統領は11日、電気自動車(EV)大手の米テスラを支援するため、「テスラの新車を1台購入する」と表明した。テスラ最高経営責任者(CEO)で「政府効率化省」も率いるイーロン・マスク氏による政府職員の削減などへの反発が全米で拡大。米欧ではテスラ車の不買運動が起こり、株価も急落していることから、露骨なてこ入れ策といえそうだ。(朝日新聞)

 イーロン・マスクが関係するXが「大規模なサイバー攻撃」の標的になったと主張した。テスラ車を充電する設備が燃やされたり、イーロン・マスクは受難続きだ。トランプ政権に抱き込まれたのがそもそも間違いだ。トランプはマスクを擁護し続けている。テスラの車まで買った。警備上トランプ自身はその車には乗れないらしい。連邦職員の大量解雇で政府支出を削減する腹づもりだが、核に関係する技術職迄解雇し、慌てて撤回した。職員を減らせば行政サービスが低下するのは当たり前だ。納税にも支障が出てるらしい。関税攻撃は国内の物価を押し上げる。グレートアメリカにするため景気リセッションは我慢しようと国民に呼びかけているが、結果が最悪なら2年後の中間選挙で共和党は大敗するだろう。

 私は異業種のものが買収した会社を知っている。経営の分からない連中が忠誠心のある社員を解雇したり、新たな無用な企画をしたり、会社を衰退させるのを目のあたりに見た。会社を買収した方は何らかといじりたくなる。それが経営能力がある人材が揃っているならいいが烏合の衆である場合は最悪だ。ハゲタカと言われる外資企業が、どうにもならなくなった会社を再生している。イトーヨーカ堂を買収したところも勝てる見込みがあるのだろう。過剰設備で経営不振になった温泉旅館を優秀な会社が見事に立て直しているのここ会津でも散見される。福島名物である常磐ハワイアンセンターも資金を投入して改装している。ダンサーが映画にもなった。おそらく再生はうまくいくだろう。

 炭鉱の行く末を考えて常磐興産はハワイアンセンターを作ったが、発展・継続は無理だった。ノウハウを持った会社が経営すれば不死鳥のようによみがえるだろう。お手並み拝見だ。

 今のところ石破首相の国会答弁は順調だ。野党の追及も難なくかわしている。自民党の党勢が回復しない間は石破にやらしておけという雰囲気が強いのではないか。また森山幹事長も少数与党の方が望ましい。

野党に太いパイプを持つからだ。影の首相と言われる所以だ。西田昌司がいくら吼えても同調者は広がらないだろうし、反対勢力の核になる人物も見当たらない。高市支援の安倍派議員もキックバックで多くが落選した。麻生は自民党党則で名誉顧問の位置づけが明白になり、何が何でも茂木を総理にしようとは思わないだろう。菅は存在感がほとんどなくなっている。生きているのかどうかさえも不明でマスコミの露出度はほとんど見られない。櫻井よしこがダメ出しした石破茂がしぶといのは今の現状だ。「防衛予算は自国で決める」と大見えを石破は述べたが、トランプの逆鱗に触れるのもそう遠くない。

(文責:岩澤信千代)