自民党・公明は合わせて改選50議席を獲得するだろうか。国民の選択は？石破の運営を評価する向きは少ない。進次郎の米価対策で内閣支持率は上昇した。だが農林族の親分森山幹事長は進次郎人気が出ては困る。薩摩の森山は西郷隆盛より策術家である。庄内藩が薩摩藩邸を焼き払ったときに西郷隆盛は江戸城攻撃の口実ができたとほくそ笑んだ。戦争では隆盛の勘がさえた。しかし、明治新政府ができるといつの間にか盟友大久保利通の方が力を持つようになった。戦時には向いても平時の作戦では隆盛に分が悪い。隆盛が留守番でなく岩倉使節団に入っていたら歴史は変わった。

　参院選については評論家は予測不能状態だ。石丸新党は間違いなく埋没だろうし、国民党は支持率急降下（12から6％）、自民党の組織力は強大だ。三連休の中日を投票日にしたのは自民党の作戦だろう。無党派層の締め出しを狙ったのだろう。がしかし不在者投票が定着してきた。従来なら無党派層を選挙に行かせない作戦は大成功裡になるのだろうが、国民の選択はいかに。

（文責：岩澤信千代）