🗓 2019年09月07日
「ハルウララ」の馬券
なつかしき「ちゃ」(猫の名前)の写真を探していたら、写真額から平成16年3月22日高知競馬場10レースのハルウララの馬券が出てきた。「単勝ハルウララ5 100円」と記載されている。ハルウララは縦書きのゴム印である。5は馬番である。騎手は武豊が乗った。皆が武豊なら勝つかもと期待した。
当時、連敗中のハルウララは人気絶好調であり、この馬券を手に入れた困難な状況を思い出した。当時私は証券会社に勤めていた。同僚と話していると、高知競馬場まで行って買うことはままならないが、同じ地方競馬の北海道の帯広競馬場でなら買えるとのことで10枚買ってもらった。同僚の知人が帯広競馬場までなら近いので買うことが可能だとのことで、ようやく手に入れたのである。帯広競馬場発行の為名前がゴム印なのである。
50歳で実家に帰ってきたのであるが、知人に配っていたらこれが最後の1枚になってしまった。当時ハルウララの優勝は絶対にありえないから、「当たらない」ということで人気があったのである。それを財布の中に入れておくことが流行った。すなわち、「当たらないから、車にも当たらない。交通事故にも合わないし、悪いことにもあわない。」絶対的なお守りであった。しばらく、私も財布に入れていた。確かに大きな交通事故には当たらなかったし、大金が転がり込んでくることもなかった。
ウイキぺディアで「ハルウララ」を検索してみてください。印刷しようとしたら18枚と出たので止めた。周りにウイキぺディアにこんなに多くのページに紹介される知人がいますか?ちなみに私もウイキぺディアに取り上げてもらえない1人です。もう、偉人になるには歳を取りすぎた。
1等になれなくてもハルウララの「ひたむきさ」が多くの人の感動を呼んだのでしょう。いつも中途半端でくじけてしまう私には、見習うべき馬なのかもしれない。
同じ額に入った「ハルウララの馬券」と「ちゃ」の写真はこの先どんな運命をたどるのだろうか?さて、わが子孫はどういう判断をするのか?
(文責:岩澤信千代)