🗓 2019年09月11日

新婚旅行 その2

 

ほとんど妻は私のやっていることに興味はない。7年前の2012年に「不一・・・新島八重の遺したもの」を6か月かけ書き上げた。資料を読みあさり睡眠時間を削って仕上げたのであるが、妻は睡眠を邪魔されると不平不満であった。場所も時間もあちこちで資料を置いてやっていたので、迷惑であったのであるが批判しかしない。加えて、母親も「無駄なことをやっているな」と言う。3人で食事をするのだが2対1で私を批判する。この二人は、結果のみが重要で途中経過の努力を理解できない。自費出版であったのだが、赤字を出さなかったと聞いて納得する。プロセスの重要性をこの二人に説明しても猫に言っているのと同じである。それなら、結果が同じならもも(猫の名前)に説明した方が良いくらいだ。

それでも、「編集雑記」の原稿は見せておこうと妻には掲載済みのものを見せている。
「新婚旅行」を見て妻が言った。「おいしい料理がいっぱいあったでしょ。」え?
「伊勢海老だけでなかった?」妻は「最後は食べきれなかったじゃない?」話がかみ合わないので確かめると妻は扇形の円筒形の旅館の料理のことを言っている。高熱でフラフラしていたけど、さすが食べ物のことはよく覚えている。

これは大変だ。変則的な形をした旅館の悪口を書いたばかりだ。その旅館が今も営業しているのなら誤解を解かねばならない。

というわけで、「新婚旅行 その2」を急いで仕上げた。

改めて前言取り消しです。ソフト面を覚えていませんでした。
宿泊してから40年経った今、妻はその豪華な海の幸がふんだんに盛られた夕食に大いに満足していました。

(文責:岩澤信千代)