🗓 2019年11月07日

美空ひばりと石原裕次郎  その2

 
 数年前に町内の伊勢参り仲間(私は、県外に勤務していたので伊勢参りには行っていないのだが帰郷してから加わった)と夫婦同伴で、二泊三日の四国旅行に行った。バスの添乗員は伊丹空港から一緒であった。徳島を通るとき、「板東俘虜収容所」の説明があった。日本で初めてベートーベン「第九」を合唱したところだとの説明があったが、所長の松江豊寿が会津出身だということを知らなかったので、少し失望したので教えてあげた。
 そのガイドが高知県の山道を通っていたときに、「ここは美空ひばりが大怪我をしたところだ。」と説明したので観光名所になっていることを知った。
 この稿を書くにウイキペディアを覗いてみた。デビュー間もない1947年高知県に巡業に行った時に、乗っていたバスが走ってくるトラックをよけようとして転落した。そのまま川に墜落するところであったが、途中にあった一本の桜にバンパーがひっかかり一命をとりとめた。美空ひばり(当時加藤和枝)が鼻血を流し気絶し、瞳孔も開き仮死状態だったが、近くの村にたまたま医師がいて救命措置をしてもらい一命をとりとめたことを知った。
 なるほど観光バスのガイドさんが説明する理由がわかった。ここでの奇跡がなければ「昭和の歌姫」も存在しなかったのだ。美空ひばりの歌手人生を凝縮した「川の流れのように」一番だけ歌詞を掲載しあとは次の稿に委ねることにしよう。


【美空ひばり – 川の流れのように】

作曲:見岳章 作詞:秋元康

知らず知らず 歩いて来た
細く長いこの道
振り返れば 遥か遠く
故郷が見える
でこぼこ道や 曲がりくねった道
地図さえない それもまた 人生
ああ 川の流れのように
ゆるやかに
いくつも時代は過ぎて
ああ 川の流れのように
とめどなく
空が黄昏に染まるだけ

(文責:岩澤信千代)