🗓 2020年11月14日
昨夜NHKのドキュメンタリー番組で衝撃を受けた。発達障害にもかかわらずピアノとクラリネットを演奏する韓国の天才ウン・ソンホと弟の葛藤の物語である。母親の愛情は発達障害を持つ兄ソンホばかりに注がれて、弟のコンギは母親の愛情に疎外感を感じている。ところが母親の代わりにロシアに兄ソンホの演奏旅行に同行することになった。そこで兄のクラリネットとピアノの協奏をした。その演奏中、兄のクラリネットに誘導されたピアノを演奏し、発達障害の兄の強いリーダーシップを感じた。やることなすことうまくいかず母親に反発していた弟が家族愛に気が付いた瞬間であった。
久しぶりにテレビ番組で感動した。
そこで私が学んだのは人間の可能性の問題である。人間の偉大さである。日本には盲目のピアニスト辻井 伸行がいる。目が見えないという逆境に耐え才能を花咲かせた天才ピアニストである。私は元気がないときには辻井 伸行かフジコ・ヘミングの「ラ・カンパネラ」を聞く。エジソンは「天才は99%が努力である」といった。ソンホ・辻井 伸行には並々ならぬ練習という努力があったろう。
福島県にはソチパラリンピックのアルペンスキーで金メダルを取った猪苗代町出身の鈴木猛史選手がいる。鈴木選手は小学2年の時に交通事故にあい両足を失った。そしてたゆまざる努力により金メダリストになった。
私のような凡人は苦境に立たされた時には絶望に負け自爆自棄になってしまうだろうが、見習うべき人間が世界にはたくさんいる。
新島八重顕彰会は会員の親睦を図ることも目的の一つであるが、将来的には逆境にめげず努力する人たちの応援団になれればとの思いが強くなった。何ができるかは会員と考えていきたい。
(文責:岩澤信千代)