🗓 2021年07月19日

大相撲名古屋場所で奇跡が起こった。膝のけがで大関から序二段まで陥落した照ノ富士が横綱昇格を決めた。コロナ禍で絶望の中にある我々に光明をもたらしてくれた。

膝の故障で引退を師匠に申し出たのが一度ならず、5,6回あったという。その度に師匠の伊勢ケ浜親方が「辞めるにしろ、辞めないにしろまずは病気を直せ。」と奮闘激励したという。大関から序二段までに陥落するのも初めてだし、幕内にカムバックして優勝するのも至難の業だし、ましてや横綱昇格は前人未到の快挙である。

東京オリンピック2020は「東北大震災からの復興を全世界に発信する」というテーマから「人類がコロナに打ち勝った証し」とテーマが大きく変わった。東京のコロナ感染者数は連日1000名を超え、政府の施策は制御不能に陥っているように見える。

そんな中、照ノ富士や池江梨香子の活躍は、人類のあくなき可能性を追求する姿を我々国民に届けてくれた。

もはや東京の人流を抑制するという緊急事態宣言は、限界を迎えた。23日に開幕するオリンピックでアスリートが悔いのない競技で全世界を勇気づけてくれることを切に願う。

(文責:岩澤信千代)