🗓 2021年12月21日
日大の田中元理事長が6000万の保釈金を積んで勾留を解かれた。さもありなん、脱税を認めたのだから。初めは「知らない。金は受け取っていない。」の一点張りだったが、妻がお金の贈呈者にお礼を言っている電話録音が明るみに出て観念した。「妻に迷惑をかけたくない。脱税の共犯者にしたくない。全て私の責任だ。」愛妻を守る為に罪を認めたという男の美学だろうか。
違うだろう。守るべきは教育者として、マンモス大学を運営する責任者としての高貴な精神だろう。聞くところによるとすべての理事は出世のために「ちゃんこや」に詣で、左遷が怖くてモノも言えないという閉塞された学園を長年牛耳ってきたのだろう。理事たちも職員も守るべき家族がある為に不合理の中に身を置いたはずだ。自分だけ妻をいたわって金を懐に入れて税金を逃れていた前理事長に同情するのは無理がある。低劣な前理事長に校名を棄損された在校生やOBのことを考えろ。高齢で気の毒だが実刑判決に服して国民の前で反省するのが妥当な終点なのだろうか。
虎を野に放ったら、田中元理事長に臆病な群れが集まり、また団結するかもしれない。前理事長に引っ張られた加藤学長では心もとない部分もある。来月中旬まで文科省に原因究明と改善策が求められている。
(文責:岩澤信千代)