🗓 2023年02月09日

フイリピンから特殊詐欺容疑で4人が移送され日本の警察当局で取り調べが行われることになった。60億円という詐欺事件の向こうには強盗殺人事件が見えてくるか国民は注視している。実行犯が少なくて済む詐欺事件より省力化でき手っ取り早く金が入る強盗に切り替えた図式が浮かんでいる。

ニュースを見ていて不思議に思ったことであるが、実行犯の免許証などの身分証明書を取り、自宅まで押しかけてきて、いううことを聞かないと家族に危害を与えるという恐怖を植え付けるらしい。そこからが不思議なことであるが、実行犯は家族のために強盗を行なうということだ。それならば殺人の被害者はどうなるのだ。自分の家族を守るために第三者を殺害するところへどうして思考が結びつくのだ?

猫は危険を察知すると止まってしまい自動車に轢かれる。だから路上には猫の死体が多いのだが犬の轢死体はまず見られない。まさにネコ型思考停止状態ではないか。自分の身を守るために他人を殺すなどもってのほかだ。今の日本人にこういう思考があることが大問題なのではないか。

話は変わるが国内の酪農家の話がニュースで流れていた。今までの農水省は酪農家の大規模化を推奨し補助金をばらまいていた。ところがコロナ禍で牛乳の消費量が減ると手のひらを返したような政策に転換した。今では乳牛を一頭減らすと15万の補助金が出るという。ついこないだまで乳牛を増やせ、大規模化しろと言ってきたのに今は正反対の政策だ。朝令暮改にも限度がある。子牛一頭17万していたのが今では1万ひどいときは1000円でも買い手がいないという。それはそうだ。生乳は売れない、飼料は高騰するで酪農経営に逆風が吹きまくっている。私もスーパーに行くと酪農家応援で必ず牛乳のパックを買ってくるが3人家族で飲める牛乳の量はたかが知れている。

農水省よ、その場限りの思い付きの政策はやめよ。大学教授が言っていたが国が生乳を買い上げ酪農家を救済するしかないのではないか。日本の農業の衰退は、食糧危機に直結するもので、いくらミサイルや弾丸を買い込んでも、食うものがなければ他国の侵略から国民を守ることはできないのだ。防衛予算も大事だが同じくらい日本の農業を守ることも大事なことなのだ。国会では同性愛法・少子化対策を中心にした議論がなされ岸田総理が答弁をしているが日本の今やるべきことは多い。

(文責:岩澤信千代)