🗓 2023年02月11日
皆さま「シオンの議定書」とはお聞きになったことがあると思います。私も頭の片隅にありましたが何のことかさっぱり理解できませんでした。歴史読本ワールド(1990年11月)を読み返していたら、なぜヒトラーがユダヤ人を大虐殺したかの論考(評論家;赤間剛)が載ってました。
その中に「シオンの議定書」が載っていました。1905年ロシア人セルゲイ・ニールスなる人が書いた「卑賎で強大なもの、反キリストとサタンの王国」の付録だったそうだ。この付録が1920年代に世界的なベストセラーになったものだ。
引用すると
①自由・平等・個人主義をすすめて愛国心を消失させ、国家主権を弱体化する。
②貧富差を拡大し、階級闘争を助長し、下層民の力で貴族や富豪を倒す。
③非ユダヤ人に向けた愚民化政策(いわゆる3S政策=スクリーン、セックス、スポーツの振興)を採用、人心を荒廃させる。
④ユダヤ教以外のあらゆる宗教、とりわけキリスト教をつぶす。
⑤以上の政策遂行のため、ユダヤ人の手にあるジャーナリズムを活用する。
⑥これらが完成すると、ユダヤ人の巨大な金権力でもって諸国家を締めあげ、最終的手段として革命を起こす。
同書は現在偽書とされているが思い当たる節もある。スポーツは多くの感動を我々に与えてくれるが、社会学的には為政者が国民の視点をそらす装置として使っているという考えもある。すなわち政治に対する不満をそらす役割を担っているというのだ。平和の祭典という美名のもと開催されているオリンピックなどは代表的なものであろうか。
この稿ではヒトラーが虐殺したユダヤ人は600万と言われているが160万人だろうという見方である。人数の多寡ではなくアウシュビッツのように実際多くのユダヤ人が毒ガスにより抹殺された。大量の収容人数に多量の食物を与えることは不可能で虐殺は当然の帰結とも言っている。
この本にはヒトラーの女性遍歴なども載っており、死の直前に妻にしたエバー・ブラウンのことなども書いてある。
反ユダヤではないが、プーチンにもヒトラーにもユダヤ人の血が混ざっていると言われている。
二人ともサターン(悪魔)の申し子のような人物であることが一致している。
(文責:岩澤信千代)