🗓 2023年03月20日

スイスの金融最大手UBSは19日、2位のクレディ・スイス・グループを救済合併することになった。スイスの銀行はその匿名性から長い間金融機関としての強固な地位を築いて生きた。買収額20億スイスフラン(約4200億円)は安い買い物かもしれないが、それだけリスクもある決断だ。

ところが米国シリコンバレー銀行の破綻を受け資金繰りに行き詰まった。シリコンバレー銀行はFOMCの金利上昇策により保有債券が目減りし、資金流出が続いていた。米国では預金全額保護し、預金者の保護を打ち出している。

リーマンショックの時と違い、今回は各国とも金融システムの保全に躍起となり、混乱は終息に向かっていると思われるが、予断を許さない状況にある。

金融に携わってきたものにとってはクレディ・スイスの吸収は想像もできない出来事である。

金融政策のかじ取りは、日本も難しい状況にある。新日銀総裁に期待するしかない。