🗓 2025年01月06日

ネットサーフインを見ていたら優勝回数が出ていた。101年の歴史をつづる成績だ。シード落ちした順天堂大学は名門だとわかる。

 順天堂大学は実は会津と関わりがある。戊辰戦争の時、会津にきて負傷者を看病したのは松本良順である。良順は順天堂を創立した千葉県佐倉藩の佐藤泰然の子供である。幕医のところへ養子に行ったので苗字が変わった。良順はその後陸軍の軍医総監となった。

 会津藩家老の子供山川健次郎(東大・京大の総長になった)の3女照子は東龍太郎へ嫁いだ。その息子東健彦は順天堂大の理事長になった。東龍太郎は元都知事である。照子は思い出の記を残しており、その中で旧会津藩士が正月に山川家に集まり、板カルタをやっていた模様を残した。照子は小さかったので板カルタ合戦をせんべいを食べながら見ていたことなどが書いてある。そこには「下の句を読んで、下の句を取る」と会津藩のカルタ取りが明記されていた。会津藩の伝統は板カルタである。2.3年前北海道の文化遺産になった。

 今回の駅伝に出場した監督の発言は「各大学のレベルが上がった」ということだ。青学は新記録である。練習しても練習してもライバル校が水準を上げるので熾烈な戦いが毎年正月に繰り返される。終わりなき戦いが繰り返される。常に家族の応援と部員の応援とか見えない努力が付いている。給水地点でペットボトルで乾杯した映像も映った。走れる部員と走れない部員ががペットボトルで乾杯した。同じ4年生。苦楽を共にした戦友だ。東大教授が教え子に給水した珍事もあった。まさに筋書きのないドラマである。

 給水を受け取った田中悠登(4年)がXに投稿したのが話題になっている。「乾杯をもっとおいしく 最高の力水、ありがとう!」と箱根駅伝に協賛するサッポロビールのキャッチコピーをもじった言葉をアップした。ドリンクを持って近づいたのは片山宗哉(4年)である。原監督はカメラに映る場所だから給水者は好きな部員を選べと伝えていたらしい。ペットボトルで乾杯するのは想定外だったそうだ。歴史の残る映像になるだろう。

(文責:岩澤信千代)