🗓 2025年04月12日
【ワシントン=淵上隆悠】米国のバイデン前政権で国務長官を務めたアントニー・ブリンケン氏は、9日放送の米CNBCのインタビューで、トランプ政権の関税政策について、「協力して問題に対処すべき国々を遠ざけるだけではなく、中国に近づけている」と懸念を示した。
ブリンケン氏は、同盟国や友好国も対象にしたトランプ政権の「相互関税」を、「まるで米国対世界だ」と指摘。中国と追加関税の応酬になっていることについては、「壮大なチキンゲームだ。 習近平(シージンピン) (中国国家主席)も引いたり、引いたと見られたりすることは許容できないだろう」と述べ、米中双方が譲歩して悪循環から抜け出す必要があると強調した。(読売新聞)
まさに当を得た見解だ。チキン戦争だ。中国はバカなレースは降りると言っている。もこれ以上報復関税はしないと言っている。報復関税など必要ないのだ。アメリカからものを買わなければいいだけだからである。強権国家の中国なら習近平の一言で済む。ただややこしいのはGAFAの影である。情報関係は米国企業が支配しているからだ。
ブリンケンと同じ考えの人がトランプ政権にいるだろうが、自己保身のため声を上げられないのでトランプがテレビ馬のように独走している。レース途中骨折するのは目に見えている。
(文責:岩澤信千代)