🗓 2021年04月28日

福島民友新聞 2021.4.28 掲載
(福島民友新聞 2021.4.28 掲載)

世界の中での日本の立ち位置を知らなければ、自分や家族の安全を守ることができない。
憲法改正や法律改正の議論に入る前の基礎知識が必要で ある。

ストックホルム国際平和研究所は26日2020年の世界の軍事費を発表した。1位は断トツの米国であり7780億ドル、2位の中国が2520億ドルである。
ドル表示であまりピンとこないが、日本の491億ドルは約5兆3千億円である。10位まで総計すると世界で飢えている子供たちにどれだけ食料支援を出せるのだろう。

このパワーバランスで各国が外交をせめぎあっている。私は憲法改正論者ではないが、この現実を直視しなければアメリカの庇護下で平和を謳歌してきた日本の姿がよくわからない。トランプ大統領は、退任前日本に軍事貢献に関する圧力をかけてきていた。

中国に尖閣列島が侵犯され、もしや台湾進攻などが起こればアジアが主戦場となるかもしれぬ。その時に備え、日本は今何をすべきか岐路に立たされている。米軍基地がある日本国土も戦場化する危機を孕んでいるのだ。第3次世界大戦は絶対に避けなければならない。

(文責:岩澤信千代)