🗓 2021年03月29日

照ノ富士は大関に14場所在位した後、けがで休場が続き序二段まで転落した。奇跡的な優勝である。序二段から大関までカムバックすることも歴史的な快挙だが、関脇以下の地位で3度優勝した力士は初めてだそうである。31日の夏場所番付編成会議と臨時理事会で正式に大関復帰が決まる。序二段まで陥落後大関復帰するには類まれなる精神力と体づくりのおかげだろう。常人ではこのような快挙は無理である。本当に新型コロナで苦境に陥っている国民に大きな「希望の灯」を照らしてくれた。

郷土の期待福島県出身の西前頭2枚目の若隆景(26=荒汐)も10勝を挙げ大いに県民を勇気づけてくれた。東北大震災10年の節目に新3役入りも間違いないだろう。

春場所開幕時には初優勝を期待したのだが、それは私の期待過剰であり、二けた勝利にただただ頭が下がる思いである。

気になったのでネットサーフインで歴代横綱の出身地を検索してみた。初代から72代まで福島県出身は見当たらなかった。お隣の宮城県の谷風や山形県の柏戸など輩出しているが、福島県出身者はいない。間違いなく県知事功労者賞ものである。

私が若隆景の優勝・横綱昇進を熱望する所以である。新島八重の資料を読んでいると「相撲取りの様に太っていた」が出てくる。八重さんが郷土福島の力士の活躍を聞いたら、間違いなく和歌の秀作を作ってくれるに違いない。

(文責:岩澤信千代)