🗓 2022年03月08日

中国の王毅外相が仲介に言及した。さすがに世界各国がロシアの不合理な戦争に反対する状況になり、国際社会の一員として中国も座視していられなくなった。ただ「必要な時期に国際社会と協力し、必要な仲裁をしたい」と習近平の面目がつぶれないように予防線を考えている。中国とロシアは反米ということで協調してきた。経済的にも近い関係にあるから、中国もロシアにモノ申せないところがあるから仲介は簡単なものではない。GDPなどでは中国はすでにロシアを圧倒しているが核戦力を含め軍事力ではロシアも引けを取らない。

トルコのチャブシオール外相、ロシアのラブロフ外相・ウクライナのドミトロ・クレバ外相がトルコで10日に会談するという。停戦交渉の2国の軽量の代表と違い外相レベルの会談は意義がある。いかなる形でも、ロシア・ウクライナの戦争終結を願うのみだ。罪のない人が家を追われ、家族を引き裂かれ、無残にも殺害されるのは言語道断だ。人類の多くは人殺しより平和を望んでいるのだ。北京のパラリンピックでウクライナの選手が金・銀・銅メダルを独占したが祝福したい。祖国へ大変すばらしい快挙を届けた。

参考:下記のような歴史背景があった。守られない約束が存在したのである。

ウクライナは1994年12月7日、米国・英国・ロシアなどと「ブタペスト覚書」を締結し、当時世界3位規模であった核兵器を放棄するかわりに、領土の安全性と独立的主権が保障されることになった。

(文責:岩澤信千代)