🗓 2024年02月19日
近所に住む方がお茶飲みに来た。今年は例年になく暖冬で雪も積もっていない。雪国では古来雪に覆われているので、こたつに入りタクワンなどお茶菓子にして日本茶をすする。年寄りにはよそへ世間話をしてストレスを発散する。話題は嫁の悪口かなんかか。子供の頃は入れ替わり立ち代わり近所の人がお茶飲み来て、賑やかであった。その時代を彩った農村地帯の姉さまたちは順番に鬼籍に入り、90歳を過ぎた私の母親のお茶飲み友達はほとんどいなくなった。「仲間っこ」と言って会津33観音巡りをした人は一生涯交遊が続くものなのだが仲間っこはあと一人になってしまった。であるから、母親の楽しみは週2日のデイサービスだ。30分も前から寒い玄関で迎えの車を待っている。
今日私の所へ来た近所の人が話の流れで知り合いが河東町の「タバカリ」に住んでいるという。タバカリとはどのような字を書くのか尋ねたところ「方便」と書くという。「嘘も方便」の「タバカリ」である。字が先か読みが先にできたかは知らないが、昔の人はうまい事を考えたなあと感心した。
話の延長で『七五三掛」は何と読むか聞かれた。九州に多いのだそうだ。新島襄は幼名は七五三太(しめた)である。大龍寺で飼っている犬の名はそれからとって「七五三太」と住職が名付けた。全然番犬の役割を果たさない犬なのだが、同志社OBが大龍寺を訪れた時は校祖の幼名と同じなので最敬礼で握手して帰ったという。だから途中「しめ」までは読めた。答えは『シメカケ」と読むそうだ。
知り合いに「〇〇万庫」さんという人がいる。読みは知らない。聞いたことはないが親の付けた名前に不満はなかったのか。地名・人名には読み方を知らない人が多い。はんこ屋さんでハンコを探し当てるテレビ番組があったが、視聴率を稼げたはずだ。
(文責:岩澤信千代)