🗓 2025年01月18日
産経新聞に載った記事だが、安倍晋三の自宅の庭園が下関の病院に移されたという。驚いたのは写真である。
法人の前理事長の斎藤正樹氏(故人)と安倍氏の父・晋太郎氏が旧制山口中学(現山口高)の同窓だった縁で親交のあった法人側の意向もあって、プランターや流し台を含めて、樹木、芝生、土など屋上庭園にあったすべてを昨年9月にフェリーで下関まで移送した。(産経新聞)
その理事長の奥さんである妙子さんが昭恵夫人と映っている。現理事長で御年90歳という。とても90歳には見えない。どういう一生を送ってきたか気になる。生活臭がないのである。
私も一度福岡出身の女性の作った治部煮を食べたことがある。その女性は東京の高級ホテルのプールで毎日泳いでいるから若さを保っている。話していても俗っぽくない。オギャーと生まれて一回も苦労しなくて年老いていく人がいることを初めて知った。なぜ家庭の味「治部煮」をこんなにうまく作れるのだと当時は思った。
そこで思う。裕福な商家で育った女房が「なんであんたなんかと結婚したんだべ?親が心配していた。」「大酒は飲むし、女遊びはするし不良亭主だ。医者との見合い話があったのにあんたなんかと結婚して失敗した。」反論すべき言葉が私にはない。
ただ女房に言ってある。「最後に美味しいものを食べさせてくれてありがとう。」が死ぬ間際の俺の言葉だと。女房は栄養士と調理師の免許を持っていて、料理を作るのはいとわない。毎朝5時に起きて私と母親と仏壇の食事を作ってくれるし、夕食も糖尿病の私を気遣って献立を考えている。私は500mlビールと日本酒1合が晩酌の目安だが、時たま150ccでお茶を濁される。この前、私の目分量で少ないので分量計で計ったら160ccだった。当然20ccを追加してもらった。今熱燗だから目分量でわかったのだが、通常は小さなコップで2cmか3㎝かで争っている。今はお燗の季節で目の前にお燗の機器があるからわかるのだが、コップ酒では2cmか3cmの戦いが続く。それ以上飲みたいときは、理由を言わなければならない。なぜ飲みたいかの理由が必要である。例えば「今日はいい仕事ができた」とか女房が納得すれば笑いながら追加してくれる。
(文責:岩澤信千代)