🗓 2025年08月08日

「御旗楯無もご照覧あれ」と清和源氏の流れをくむ武田家の当主が一言いえば家来はそれに従うのが武田家臣団であった。御旗とは源頼義が後冷泉天皇から下賜され代々武田家に伝わったものである。楯無鎧とは正確には小桜韋黄返威(こざくらがわきがえしおどし)といい、源義光以来武田家惣領が相続した。勝頼滅亡後遺臣が向岳寺の杉の根元に埋めたが家康が聞きつけ掘り起こして、信玄が奉納した菅田神社に収めたと言われ現存する。

自民党には御旗・楯無はない。本来ならば国民がそれに代わるべきなのだが、国民の目を盗んで税金のかからない政治資金として裏金作りに励んできた。衆参とも少数与党となり果てた。武田軍団は武勇を錯覚した武田勝頼の無能さで敗れ去ったが、自民党の敗北は集団自滅だ。トリガー条項を引けと私は口酸っぱく言ってきたが、400人の議員のうち声を上げるのはいなかった。国民にとって何が大事か国民の生活感と離れて裏金作りにせっせ励み、おいしいものを食べてきた天罰がおきたのだ。選挙敗北を総括してから森山幹事長が進退を考えると言ってるが辞めないのではないか?

森山幹事長が辞めたら石破などレイムダックどころではない。両足がないダルマだろう。ただ転げ落ちるだけだ。

反石破勢力の力学次第では森山も幹事長の椅子を話さないのではないか。反石破勢力には今のところヒットも打てていない状態(総裁選を要請する票は得ていると言われるが)で点数を取るまでに至っていないとみる。

自民党の内紛劇を見ている野党が、小異を捨てて大同すれば内閣不信任案を提出し、石破内閣を葬ることは簡単なのだが、自分たちで政権を運営する人材も自信もないものだから、自民党の重箱をのぞき込んでいる。与党連立入りなどのおいしい料理があるかどうか箸を持って眺めてるのだろうなあ。

(文責:岩澤信千代)