🗓 2025年11月11日

江戸時代の農民搾取の状況を言い表した名言。「胡麻の油と百姓は絞れば絞るほど出るものなり。」誰が言ったか長い間疑問であった。歴史読本1986年6月号を見ていたら、勘定奉行神尾春央だった。名君と言われた8代将軍吉宗の元で享保改革の一翼を担った人物であった。

令和の米騒動を見ていたら、こんな歴史もあったのかと思うが、江戸時代から農業政策は農民の犠牲の上に成り立っていた。

今は農業法人にした大規模農家は十分に利益を享受しているが、多くの農民は機械代や肥料の高騰でそんなに利益は出ていない。そして政府の農業政策が定まらないために、国家の食料は大丈夫かと国民は不安になっている。エビ等は100%近くが輸入だ。

先日安かったからと女房がサバ缶を買ってきた。おかしいので缶詰のラベルを見たら中国製だった。中国の食品にはうるさい女房はがっかりした顔をしている。安いと思って私はイワシ缶を買ってきたら韓国製だった。レタスやキャベツはかろうじて国内産を食べているが、日本の食料自給率は低い。消費者は国内の米をあきらめ輸入米志向にもなっている。国内産米離れが起きたら米価は下落する。

12月から卸売業者が投げ売りするという予測もあるので無理して今新米を買う必要もない。新農相は「お米券」とか持ち出しているが意味が分からない。進次郎が進めた備蓄米の放出はどうなったのか?まったくわからない世界だ。

(文責:岩澤信千代)