🗓 2023年12月27日

86歳の森元首相、84歳の二階俊博元幹事長、83歳の麻生太郎元首相、75歳の菅前首相と比べれば、66歳の岸田首相の政治余命は十分に長い。

リクルート事件の時は自民党若手議員が立ち上がり、執行部をドンドン突き上げた。今回解党的なダメージを受けているが若手議員がまとまって声を上げるような動きをしていない。コメンテーターは、政治改革は小選挙区に変更することで決着がついた。小泉首相が小選挙区制には反対で「小選挙区になると皆がものが言えなくなるよ。」と警告を発していた。案の定小選挙区になり、公認権は党本部に集約され、支部長になり公認権をゲットしなければ選挙を勝ち抜くことはできなくなった。党本部をヒラメのように見上げなければ国会議員になれないのと同義である。また安倍首相の時に官邸中心の政府になり、公務員の人事上のグリップも厳しくなった。すなわち政治家国家公務員とも「モノ言えば寂し、秋の風」状態になってしまったのだ。

このような中で「巨悪を眠らせない」検察の働きは遺っていた。最高検察庁の森本宏刑事部長と伊藤文規東京地検特捜部長はともに名古屋大法学部出身である。安倍晋三は自分の身を守るために黒川高検検事長を検事総長にし、逃れようとしたが麻雀賭博で黒川東京高検検事長は自滅した。今の伊藤文規特捜部長は名古屋大学法学部出身で森本宏最高検刑事部長と同じだ。ロッキードの特捜部吉永祐介副部長も岡山大学出身であったが疑獄事件の時は東大法学部出身がキーマンでないことが多い。

冒頭に述べたように日本の政治を動かしているのは老人ホームで悠々自適の生活をした方が似合う人々だ。安倍派5奉行が失脚した後に日本のリーダーになるのは誰だろう。今のところ世論受けしているのは上川陽子元法務大臣のような気がする。頭の切れもよく、法務大臣在職中、人が嫌がる死刑執行のサインをした。

(文責:岩澤信千代)