🗓 2024年12月12日

 シリアのアサド元大統領のロシア亡命を連想したのだろうが、ユン大統領の北朝鮮への亡命説など出ていたが。ユン大統領が久しぶりにマイクの前に立った。戒厳令直後は「党の方針に従うと」と神妙にしていたが、今日の会見は「弾劾に立ち向かう。」と一転して自らの正当性を言い出した。これを聞いた与党のハン代表は野党の弾劾案に賛成するよう呼びかけ与党の議員総会は荒れに荒れた。国会で弾劾案が可決しても最高裁判所で9人の判事の内で6人が弾劾を認める必要があるという。検事出身のユン大統領はこれに一抹の期待を持っているらしい。さて明後日の韓国国会の評決はどうなる?

 すでに与党議員のうち7名が弾劾案に賛成することを表明している。8名以上弾劾に賛成すれば可決される。国民の75%がユン大統領の辞任を求めている。与党議員もその投票行動により自分の当選が左右される命がけの決断をしなければならない。

 この状況を見ていると兵庫県の斎藤知事のことが頭をよぎった。兵庫県知事は県民、ユン大統領は最高裁判事に自らの運命を委ねている。斎藤知事は当選するために毒饅頭を食べた。今度の件で公選法違反の買収で逮捕されたら、政治家としてのとどめを刺されることになる。公民権を失うからだ。もう県庁を差配するのは無理な状況にある。県民はSMS戦略に騙されたに等しい。

 しかし、韓国と韓国国民の行動パターンは理解しかねる。ユン大統領の失脚により沈静化した慰安婦問題がぶり返されることが心配だ。日米韓の連携でしか北朝鮮・中国・ロシアの脅威に立ち向かう術がないからだ。

(文責:岩澤信千代)