🗓 2025年03月28日

 フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、長年にわたってグループの経営を率いた日枝久氏が両社の取締役相談役を退任すると発表しました。

 また、両社の社長は27日夕方に報道陣の取材に応じ、日枝氏がフジサンケイグループの代表を辞任することを明らかにしました。(NHK)

 この日枝取締役退任でフジテレビの本気度は証明された。意外なのは第三者委員会で結論が出る前に退任したことである。今退任すれば自発的に辞めたということになる。41年以上君臨してきたので、諸悪の根源だと第三者委員会に指摘され辞めたとなれば「辞任させられた」ということになる。

 先日、フジテレビの女性記者からHPに問い合わせがあった。「吉海直人先生を取材したいので連絡を取りたい。」とのことであり連絡を取った。吉海先生は快諾され吉海先生の映像が関東のローカル局に流れた。「顕彰会の会員にも告知したいので放映日時も教えてほしい」と依頼した。結局、全国放送にならなかったのだが、その記者とのやり取りは心地良いものだった。こんなに社員が頑張っているのに、経営陣は何をやっているのだと思ったくらいだ。記者会見の出席者は早慶ばかり。村社会ではないのか。今度の人事では社外取締役が増えるようだが、人材の多様性は図れるのだろう。

 創業者一族の鹿内宏明を放逐し自ら天皇の地位に就いたが、1タレントの不道徳のために晩節を汚した。フジサンケイグループには多数の不動産を抱え、広告収入が減ったからと言って、屋台骨が揺らぐことはない。「面白くなければテレビでない」は確かだ。ジャニーズがいなくなったと思えば、今は吉本興業一色だ。どの番組を見ても各社一様、チャンネルを回す気にもならない。「笑点」「ぽつんと一軒家」「なんでも鑑定団」くらいしか私は見ない。

 敗者復活があるのは人生だ。フジテレビを辞める女子アナ続出のようだが先述のようなひたむきに取り組んでいる社員がいることは事実だ。松本さんと言ったか?

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」の平家のように敗者復活にならない場合もある。しかし織田信長は平氏である。高視聴率を誇ったフジテレビの復活をあえて批判する気にはならない。

(文責:岩澤信千代)